先輩からのメッセージ
北村 祐司(長野)
2020年5月25日の日付で封書に手紙と数点の資料が同封されていました。実は、昨年の第5号会員ニュース(SKC会員ニュース令和元年第5号で検索)では医学部合格者を特集し、その中で印象に残った会員として最後に取り上げたのが北村祐司君、5月の時点では5号ニュースはまだHP上に残っていてそれを見て連絡してくれたのです。手紙の一部を紹介します。
SKC長野事務所 橋本先生
大変ご無沙汰しております。1995年長野高校卒、1浪して富山の医学部に入った北村祐司です。
なんとなく昔のメールを整理していたら、医者になって1年目に先生とほんの少しやり取りをしたメールを見つけました。当時は連絡が続かず、失礼致しました。当時のアドレスには送信できませんでしたので、郵送することにしました。
SKCのホームページをみつけました。昨年の会員ニュースで私のことを思い出してくださっていたことを知りました。
当時、先生のご指導を受けていたSKC同志の中では劣等感を感じたものですが、自分のことを覚えてくださっていたことをとても光栄に思い、ご連絡せずにはいられなくなりました。ありがとうございます。弁護士となったSKC同期の新保君とは今も繋がっています。
私は2002年に医学部卒業後、因縁の(笑)の千葉大学の・・・2010年から2年間を静岡県立こども病院、2013年から2年間はカナダのモントリオール小児病院で仕事をしてきました。帰国後は千葉大学に戻り・・・2019年より千葉県の・・・現在に至っております。
橋本先生、北村は医学部に進んでからの自分の人生を、いまも悔いなく歩んでおります。好きでやりがいのあることを自分の仕事にできていることに幸せを感じます。医学部に導いてくださり・・・
私は千葉県にある病院に勤務する麻酔科医です。SKCの指導を受けたのは25年も前のことになります。会員ニュースを読み、大学医学部受験を取り巻く環境や制度が私の受験時代と比べるとずいぶん変化していることを知りました。それでも当時からSKCの指導方針の根幹が揺るがないのは、真に学ぶこと、を教えているからだと思います。今回あえて、私のような古い医学部受験経験者が皆さんに送ることができるメッセージは、他人と異なることを恐れずに挑戦し、夢を叶えて欲しい、ということに尽きます。中学生でSKCの指導に出会えた人は幸運だと思います。私は高校2年の秋でした。現役合格も、志望していた千葉大学合格も果たすことはできませんでしたが、富山で最高の大学生活を送りました。SKCの指導で最後の最後まで挑戦できたことには感謝しかありません。卒後は千葉大学で麻酔科医となり、小児麻酔科医としてカナダでも仕事をしました。そして今も挑戦しつづけています。高校生になって将来医師となりたいと考える人も多いでしょう。目標と決めたなら、そのときからできる最大をやることが、その人にとっての医学部への一番の近道です。信大医学部は私たち長野県民が誇る素晴らしい大学学部だと思います。でも、医学を志す皆さんには、県や国の枠を越えて多くのことを経験し、自分の可能性を存分にふくらませて欲しいです。医学・医療はその価値のある、素晴らしく興味深い学問であり仕事であることを約束します。まずは夢のスタートラインに立ち、挑戦しつづけてください。
北村祐司 2020年7月4日